氷の庭園

基本的に庭自体は吹雪状態だがキュレム・レジアイスも住んでいる村のまわりは雪は小振り。というのも人柱であるレジアイスの力で住居周辺だけは結界の様なもので覆っているので結果として雪は多くは入ってこないが常に地面に雪は積もっている。キュレムが外出してたり体調が悪かったりすると村のまわりだけ雪が降っていない…なんてことも。
結構広めの面積があるが実際に住人が生活してるのはごく僅か。あとは過去にあった神殿やら遺跡が雪や氷に覆われ外から見ると真っ白で分厚い雲に覆われているが雪のため基本的にそんなに暗くはない。

村の住居

雪の中ということもあり文明はそれほど発展しておらず電気が通ってないので夜もランプや薪が明かり。ただし他の島から輸入してきた電池式だったり自家発電式の電気を使っている家庭もあったりする。

庭自体も広いわけではないが村も小さく人口は決して多くないがその分仲間意識が強く団結力もある。村全体が家族の様なものでよく友達家族が集まって大人数で鍋を囲んでいたりする。
娯楽の少ないこの村では色も娯楽の一つなのでごはんはおいしい。

文化としては溶けない氷を使った彫り物やアクセサリーなど。他の庭に輸出して稼ぐ者もいる。溶けない氷は強度・明度と冷たさが優れているほど高等なものとなり、それが実力の判断基準でもある。現在最高位なのがキュレムとアイス。

「おに」の務め

氷の庭には「おに」と呼ばれる組織がある。いわゆる労働組合のようなもの。
「おに」は現在オニゴーリ♂コルヴァールが取り持っている。

おには主に凍ってしまった神殿の採掘。
上記にある通り氷は魔力が強ければ強いほど透明で硬く、守護者と人柱の二人がプレートの力で庭を再構築する力の放出時に過去にあった神殿や遺跡、過去にあった住居が全て雪に埋もれる+凍らせてしまいそれらは頑丈な氷におおわれている。大事な神殿や遺跡等ということもあり現在手作業でゆっくり氷の除去・採掘をしているが島の気候柄やってもやっても雪が邪魔して作業は難航している。
また神殿は村から離れた所にあり泊まり込みで作業をしているうちに道は雪に埋もれてしまう。 定期的にその道を行き来する交通・運搬などを生業としている人もいる。彼らもおにに属していることになる。

おには採掘・庭内での生業(個人業は覗く)・外交に携わる者は必ず属し定期的に仕事の内容や結果をコルヴァールに報告するのも務め。外交は特産物の輸出などをする者。
飛行庭と提携している運輸局「フライング・キャリー」氷支部に努めている氷庭住民もおにに属していることとなる。

鎮魂祭

村にある唯一のお祭り。
氷の庭には人の立ち入りが少ない一部の雪原に死者を埋める。死者は埋めたあと一年もすると雪原から跡形もなく消えていると言われている。
死者が出た場合大々的な葬儀はしないがそのかわりに年に一度、死者の埋まる雪原の近くで大きなお祭りとして葬儀を執り行う。
葬儀といっても重苦しい雰囲気になったりすることはなく屋台や踊りを催したりするのが3日続く。
(イメージとしては盆踊り。鎮魂祭も盆の時期に行われる。)
ただし3日目の夜には各自自分で作った氷に思いを込めたものを一か所に集め黙祷を捧げ村へ帰る。村人が帰ったあと毎年選ばれた数名がその氷を墓地に運ぶ。
祭りの間は庭全体の雪が小振りになり他の庭の住民も観光に訪れるのでこの時期の氷庭は非常に活気があふれている。